20日。終業式と1学期最後の学活を終えた子どもたち。
その後、1・2年生は体育館に集合しました。
「新劇の祭典」は、基本学年単位で行ったため、他学年の演技を見ることができないままでした。
例えば、先輩の3年生がどんな素敵な劇を創り上げているのか、1・2年生が知らないままっていうのは、同じ学校としてあまりにも寂しい。
そこで、時間の許す範囲で、最優秀賞をとった3年3組の生徒たちに、1・2年生に劇を見せてもらえないか、と訪ねたところ、子どもたちが快諾してくれて、終業式後の観劇が実現しました。
やっぱり、3年生の劇はすごかった!
3組だけじゃなく、他のクラスも本当にすばらしかったのですが…。
多分、各クラスの劇の自分の役割について、いろいろ考えて来た人ほど3年生の劇のすごさが、はっきりわかったんじゃないかな。
モチーフにした作品の世界を大切にした、衣装の工夫の細やかさ。
音響の自然さ、多様さ、タイミングの工夫。
しっかりと思いが観客に届く演技を出演するすべての演者が行っていること。
(セリフを言ってないときの動きとかも良かったです)
生演奏を取り入れたり、ミュージカル顔負けのデュエット場面があったり。
ダイナミックな構成でキレキレのダンス。
場面転換をカーテンで表現したり、車が行き来する大通りを通過する緊迫感のある演出…。
そんな様々なアイデアが詰め込まれた台本。
何より、みんなで創り上げた感じが本当にすばらしい。
4月の時点で予定にもなかったこの行事。
この行事を教員サイドが、やっていきたいと考えたのは、劇を創り上げる中での、君たち一人ひとりの成長を信じたから。
でも君たちの成長は想像をはるかに超えるものだった。
どのクラスも世界に一つだけのオリジナルの劇を、素敵な素敵な劇を創り上げてくれた。
小津中学校にとって、1学期いちばんの勉強は、「みんなで創る」の経験ではないかなんて思ったりしています。
ペーパーテストで点取るための勉強ももちろん大事。
でもそれだけじゃこれからの世の中では役に立たないって良く言われてます。
君たちの時代の「仕事」ってこの劇づくりそのものなんじゃないかな。
役者、衣装、音響、ダンス…役割分担はみんな違うけど、
「いい劇を作るっていう」目標は同じ。
それをチームでやっていく。
アイデアを出し合ったり、ときには対立したり。
なかなかやる気の出ないメンバーをうまく巻き込むように声をかけていったり。
会社で働く人も、周りの人と協力して、自分の責任を果たしていく。
独立して、個人で活躍しているように見える職業人も、
その都度、他の業界の人とチームを組んで、その中で個性を発揮している。
「みんなで創る」って本当に大切だと思います。
2学期に入れば、体育大会もあります。学年での取り組みもあります。
各教科の授業の中でも「みんなで創る」の場面はたくさんあるんじゃないかな。
これからも「みんなで創る」を目一杯楽しんでほしいと思います!