学校日記

【2040年の教育を、今ここから】日本OECD共同研究「夏FES 2026」に小津中生が参加!

公開日
2026/08/18
更新日
2026/08/18

生徒の活躍

8月8日・9日の2日間、「日本OECD共同研究・2040年をデザインする夏FES(Future of Education and Skills)2026」が開催され、小津中学校から2年生の河野さん、3年生の川上さんをはじめ、教職員、卒業生が参加しました。この夏FESには、全国から中高生・大学生、学校の先生、教育行政、研究者、OECD、企業など、さまざまな立場の人たちが集まりました。

合言葉は、「2040年の未来から来た人たちが、2026年の“当たり前”を問い直す」。学校を「社会の縮図」ではなく、これからの社会を先取りする「社会の未来図」と捉え、生成AI、次期学習指導要領、深い学び、柔軟な教育課程、生徒参加などについて、大人も子どもも立場を越えて一緒に考える2日間となりました。

小津中生が、夏FES全体の司会を担当!

2日目には、河野さんと川上さんが全体司会という大役を務めました。全国から集まった多くの参加者を前に、次々とプログラムを紹介し、会場を盛り上げながら一日を進行。大人が中心になりがちな教育イベントで、生徒自身が堂々と会全体を動かす姿に、多くの参加者から温かい拍手が送られました。まさに、教育を「受ける側」ではなく、一緒につくる側として参加する生徒の姿を体現してくれました。また、卒業生の北隅さんは公式フォトグラファーとしてイベント全体の写真撮影を担当しました。

小津中の学びを全国へ発信!

また、川上さんは、小津中学校の取組み発表の中ででこれまで取り組んできた共創プロジェクトなどでの学びについて発表しました。発表は大好評で、生徒自身の実感を伴った言葉だからこそ、全国の先生や研究者、教育関係者の心に強く届くものとなりました。ある教育長からはずっと「プレゼンテーションに関わっているけれど、あなたほどの発表者はいなかった」と絶賛のコメントをいただいていました。生徒の小津中での経験は、多くの参加者の心を動かすものだったのです。

文部科学省室長とともに「これからの学び」を考える

2日目には、これからの学校教育を考える中心人物である、文部科学省 初等中等教育局 教育課程課 教育課程企画室長の栗山和大さんから、現在検討が進められている次期学習指導要領についてのお話もありました。

その中で河野さん・北隅さん・川上さんも共に舞台に立ち、「自分の“好き”を学びの中心に置くこと」の価値や、自分たちで学びをつくることの意味についてコメントしました。小津中でもこれまで、「先生から与えられたことを学ぶ」だけではなく、生徒自身の興味や願いから問いをもち、自分たちで学びや学校をつくることを大切にしてきました。

研究開発学校として、これからの学びを提案してきた小津中学校ですが、今回も示された次の教育の方向性と、小津中がこれまで取り組んできた実践は確かに重なっていることが感じられ、小津中での日々の挑戦が、これからの学校教育の姿につながっていることを実感する機会となりました。

世界を「教科のメガネ」で見てみる

この日の大きなプログラムの一つが、未来の教育に向けた実験として行われた「おさんぽメガネ体験チャレンジ」です。

「AED」「ホルムズ海峡からポテトチップス」「詐欺・闇バイト」といった、実際の社会や日常にあるテーマを真ん中に置き、国語・数学・理科・社会・技術・美術など、さまざまな「教科のメガネ=見方・考え方」を掛け替えながら考えました。

同じ出来事でも、数学のメガネでは「量や変化」、国語では「言葉による伝わり方」、理科では「仕組みや原因」など、教科が変わると見えてくる世界も変わります。本来、教科は「テストのために覚えるもの」ではなく、世界や日常をより豊かに、より深く見るために「使うもの」なのです。これからの時代、単にテストでいい点を取るだけが学びなら、誰一人としてAIには勝てない。テストの点ではない学びの価値。

そんなこれからの学びを、参加者全員で実際に体験しました。何のために学ぶのか、そのことを改めて問い直す時間となりました。

小津中で始まっていることは、これからの「スタンダード」

今回の夏FESや次期学習指導要領で議論されている「一人一人の『好き』や『得意】を大切にすること」「柔軟な教育課程」「生徒主体の学び」「生徒主体のルールづくりや行事づくり」「学校の裁量」といった方向性は、小津中学校でこれまで大切にしてきた実践そのものと言っても過言ではありません。

生徒の声を聴く。生徒と大人(先生・保護者・地域)が一緒に学校をつくる。
一人ひとりの「やってみたい」を大切にする。
立場を越えて対話する。
自分たちで考え、行動し、またつくり直す。

これまで小津中で積み重ねてきたこうした学びや学校づくりは、決して特別なものとして終わるのではなく、これからの学校教育の一つのスタンダードになっていこうとしている。そんな機運が感じられるイベントでした。

2040年の学校(これからの学校)は、誰かが完成させてくれるものではありません。今、目の前にいる生徒を中心に、先生も、保護者のみなさんも、地域の方も、一緒に考え、試し、対話しながらつくっていくものです。

今回、全国のさまざまな方々と学び合いながら、生き生きと活躍する小津中生の姿を見て、そのことを改めて感じる2日間となりました。

今回得た学びを、これからの小津中学校での学びや学校づくりにもつなげていきます。