おづこれ会議(メイク・髪型のルールメイキング)with 資生堂ジャパン
- 公開日
- 2024/10/04
- 更新日
- 2024/10/04
ルールメイキング
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2日(木)には久しぶりの「おづこれ会議(小津中のこれからを考える全校会議)」がありました。今回のテーマは「メイク・髪型の校則」を自分たちで考え、創ること。具体的には、アンケートや保護者/先生との対話をもとにルールメイカーたちが取りまとめた校則の原案を、もう一度みんなで考え、作り変えていくという内容です。
この日は、見た目の印象や美しさを専門的に考えている企業の方の話を聞こうと、ルールメイカーたちはなんと、資生堂ジャパンの方お二人をゲストに呼んでくれていました。
冒頭で早速資生堂の方のお話を聞かせてもらいました。まず第一に、「おしゃれ」と「身だしなみ」について。
・見た目の印象として、「おしゃれ」も大事だけど「身だしなみ」も大切。
・「おしゃれ」は「自分目線」。だから、自分の時間に自由に楽しむもの。
・「身だしなみ」は「相手目線」。学校や社会では、相手が自分をどう思うかという相手への印象を考えられることが大切。
この話はとても印象深く、「『相手目線』で自分の見た目を考えることが大切なんだ」とすごく納得してしまいました。
また、第二に、「スキン・ケア」の大切さについて。
見た目の印象をよりよくしようとする方法として、どうしても化粧品を塗り重ねていく「メイクアップ」という方法を考えてしまうけれども、もう一つ洗顔などの「スキン・ケア」が超重要、とのこと。
特に、代謝の激しい中学生にとってはとりわけ「スキン・ケア」を重視したほうが良いそうです。
資生堂ジャパンとしては公式には中学生の「メイク・アップ」は推奨していないそう(打ち合わせ時におっしゃっていました)ですが、それも自分の肌の状態をずっと、より良く保つためななのですね。
このような話を聞いたうえで、ルールメイカーが各クラスの進行役となり話し合いを進めていきました。
各クラスのグループ単位で「メイク」や「髪型」についての「原案」の各項目を、「改善」「追加」「削除」「案のとおり」の4つのいずれかに分類し、その理由を話し合っていました。どのクラスでも生徒たちが熱心に議論している様子で、資生堂のお二人が、意思を持って自分の意見を伝えることが素晴らしい」としきりに感心されていました。「自分の子どもをこの学校に通わせたい」とおっしゃって下さり、小津に関わる者としてちょっぴり誇らしい気持ちになりました。
放課後、学校中から集まった意見を、ルールメイカーたちが確認していました。
全校的には「案のとおり」が最も多く、次に「改善」の項目が多かった印象です。概ね原案が妥当と感じている人が最も多い一方で、さらなる改善案を求める声もあるというところでしょうか。改善の意見は、より自由化を求める声(普段から薄いメイクは認めてほしい、等)ともう少し厳しくても良い(行事にもメイクは不要・パーマは禁止で良い)という2つに分かれていました。その他にも整髪料(ワックスなど)や爪についてのルールも定めてほしい、という追加のルールを求める声もありました。
また、資生堂の方も驚かれていたのは中学生の化粧品類の「香り」に対する敏感さ。香りが気になるという意見が多く、大人にはあまりない特徴とのことでした。
生徒からは、自身の気持ちの面での意見も多く、「自己責任で自由にしてほしい」という意見もある一方で、「今までのルールを守っていない人がいるのに自由にする必要はない」という声もありました。
ルールメイカーの意見で印象的だったのは、「学校のコンパスの『認め合う』についての考えがアップデートされた」という意見です。「これまで、その人がやりたいことをやることが多様性を『認める』ことと考えてきたところがあるけど、自分の行動を相手がどう思うか、周りにどういう印象を与えるかという『相手目線』を互いに持てるようになっていくことも大事な『認め合う』ではないのか」とのこと。
最後に、次の(10月4日)のミーティングで、全クラスから出た意見を丁寧に整理した上で、「相手目線」を大事にしつつ、原案をまとめ直していくことを確認していました。今後の小津中生のルールメイキングの会への参加は大歓迎とのこと。「おづこれ会議」で言い足りなかったことはぜひルールメイキングの会で伝えて見るとよいと思います。
どんなルールになっていくか、楽しみです!